現在進行中のプロジェクト
さとやま保護センター
さとやま保護センターは、親を失った孤児、ケガや病気で弱ってしまった傷病野生鳥獣をリリースまで保護・治療する目的で2014年に設立された、傷病野生鳥獣保護施設です。
毎年数十件の野生動物がのづた動物病院を通じてさとやま保護センターへ運び込まれ、治療を終えた後、鳥類は飛行訓練、哺乳類も段階を追って順次リハビリができる広さの小屋を割り当て、最終的にはリリースを行います。
JWC事務局やさとやま保護センターの所在地である町田市を含む多摩地域は、東京都内においても多くの自然が残り、都市部としては比較的人々と野生動物が共存している地域です。
そういった環境を守る為にも、目の前の小さな命を少しでも多く元の居場所へ戻せるよう、最善の治療・リハビリを日々行っています。
これまでのプロジェクト
【エコポイント】マサイマラ地域給水プロジェクトの概要
〜安全な水場を提供することで軽減する野生動物との摩擦問題〜
乾季のサバンナでは、川が干上がったり水場が少なくなります。そしてわずかに残された水場を巡り、野生動物と人間との摩擦問題が起こるのです。昨年は、水を汲みに行ったマサイ族のお母さんが子供の目の前でワニに食べられてしまうという痛ましい事件が複数起こりました。また、水場まで行く途中でライオンなどの肉食獣に襲われることもあります。そのような事件が起きると、地域では野生動物に対して憎悪の念が生まれ、仕返しとして殺しに行くことがあります。 地域の住民に水を得られる安全な場所を提供することで、結果的に人間と野生動物が不必要な争いを避けて共存していくことができるのです。
[2010年]
マサイマラ地域にある野生動物管理施設の建物の屋根を利用し、雨水利用システムを設置。
[2011年]
井戸掘りを行うため、水脈調査を行いました。
2011年も干ばつがひどく、JWCが設置した雨水タンクは干上がってしまいました。ようやく8月中旬から雨が降り出したのでタンクは2台とも満タンになりましたが、雨水タンクだけでは、やはり大干ばつは乗り越えられないので永続的な水資源を確保するために、井戸掘りを計画しました。
[2012年]
井戸掘りを行いました。
写真:井戸完成/レメックボードメンバーとの集合写真
雨水タンクの水質改善のため、マナチュラを投入しました。
このプロジェクトの主旨に賛同してくださったペッツベスト少額短期保険株式会社様、マナ・イニシアチヴ株式会社様より水の腐敗を防ぐ銀イオンのペレットマナチュラを寄贈していただきました。今までは、腐った水を気付かずに飲んでしまい、お腹をこわすこともありましたが、レンジャーたちも、これからは安心してパトロールに出かけることができます。
写真:ネットに入れたマナチュラ/雨水タンクにマナチュラ投入