動物・環境ニュース
2023/01/13
【イルカの保護を目的とした画期的な取り組み】
現在、世界中で絶滅に瀕している野生動物の種が増加しています。そんな中、2022年12月22日、Science Dailyで『イルカの保護を目的とした画期的な取り組み』に関する記事が書かれていたので、ご紹介したいと思います。今回の記事では、ミシガン大学のエンジニアがドルフィンクエスト・オアフ島の海洋哺乳類の専門家と共同で、イルカ用ウェアラブル端末のデータを使ってイルカが泳ぐときに使うエネルギー消費量を測定し、人為的な妨害によるエネルギーコストを算出することで保全活動へ直接結びつけることができるということが書かれていました。
このように動物が移動時に使用するエネルギー量を知ることで、生きる為に必要なエサの量も推測することができ、そのための生息地や環境の整備等、より具体的な保全に対する取り組みを考えることができます。
我々人間の開発が進歩していく中で、野生動物への被害が出てしまう事実もある一方、その技術によって動物を守ることもできるのだと改めて実感しました。
当団体でも、いずれリリースする全ての動物達に今回の記事で書かれていたような移動時の運動量や移動距離など細かいデータを取れる端末を付け、生息又は生育の状況をより確実に調査し、その個体だけではなくて種としての保全にも携われるようにしていきたいです。
情報提供者:秋庭琉衣