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2007/12/21 新種のネズミと有袋類を発見!! |
【12月16日 米ヴァージニア】 インドネシアの西ニューギニアのフォジャ山脈で、コンサベーション・インターナショナルとインドネシア科学院の科学者たちが科学的調査を行い、新種と思われる2種の哺乳類を発見しました。大型のネズミ(オニネズミのなかま)と有袋類のフクロヤマネの一種と思われるピグミーポッサムの2種です。 2005年の調査でも、ミツスイのなかまの新種の鳥を含む多くの新種の動植物を発見、今回、2007年6月の調査でも新種の哺乳類を発見しました。 「ロストワールド」と呼ばれていたフォジャ山脈は、道路の無い熱帯林としては最大の熱帯林である大マンベラモ流域の一部です。貴重な自然が豊かで、インドネシア政府は、この地域を国立野生保護区に指定しています。 2009年までにコンサベーション・インターナショナルとインドネシア科学院では、フォジャ山脈での再調査を予定しており、さらに新種の動植物が発見されると予測されています。 左:新種のオニネズミの一種 右:新種のフクロヤマネの一種 写真 Bruce M Beehler/CI |
2007/12/06 JWCケニアスタッフ活動報告 |
12月2日にYouth For Conservation主催によるナイロビナショナルパーク内の動物個体数調査に参加しました。この調査は2ヶ月に一回のペースで行われています。 参加したボランティア10人で公園内を15のエリアに分割し、それぞれのエリアで左右を確認し発見できた動物を種別にカウントしていく方法で調査を行いました。 調査後すぐに11頭のライオンの群れを観測。その後もコークスハーテビースト、グラントガゼル、トムソンガゼル、イーランド、ゼブラ、マサイジラフ、インパラ、マサイオーストリッチ、セクレタリーバードなどなど、多くの動物を観測しました。 |
2007/11/21 国の特別天然記念物アマミノクロウサギの大量死 |
2007年11月12〜14日にかけて、鹿児島県奄美大島の林道で、アマミノクロウサギの死体11体が発見されました。路肩の草刈作業をしていた作業員により発見されたもので、11体中3対は白骨化していました。 11月14日に環境省奄美野生生物保護センターが8体を解剖したところ、首や腹部などに、犬の犬歯によるとみられる深い傷が確認されたそうです。野犬がアマミノクロウサギの大量死に関係していることは間違いないようです。 2007年4月から数えると、アマミノクロウサギはすでに40頭もの死体が確認されています。現地では以前から心配されていたことで、野犬以外にも野猫、ハブ退治のために移入されたマングースなどの脅威が以前から指摘されていましたが、対策が後手後手になり、早急な手立てが必要だという声が上がっています。 アマミノクロウサギは、原始的なウサギで、短い耳や短い後ろ足が化石種の特徴を残している生きている化石です。奄美大島と徳之島に生息していますが、生息地の開発やそれに伴う交通事故、野犬や野猫、マングースなど人間が持ち込んだ肉食動物によって、生息を危ぶまれています。国の特別天然記念物に指定され、IUCN(国際自然保護連合)や環境省のレッドリストでは絶滅危惧種(EN)にランクされています。 |
2007/10/23 タスマニアデビルに異変が!! |
オーストラリア南東に位置するタスマニア島に生息しているタスマニアデビルは、真っ黒な体と食物を食べる時の獰猛な姿や唸り声から「デビル」の名前がつけられています。 でも、普段は小熊の様な見た目で、つぶらな瞳が印象的な、かわいらしい外見の有袋目(お腹にフクロがある)フクロネコ科の動物です。 そのタスマニアデビルに、危機的な異変が起きています。1996年頃から発生源不明の悪性のガンが流行し始めているのです。 その病気は顔面部に出来るガンなので、当初「フェイシャル・キャンサー」と呼ばれていました。 フェイシャル・キャンサーが公式に報告された後、研究が進み、現在DFTD(Devil Facial Tumor Disease:デビル顔面腫瘍性疾患)または単純にデビル病(デビル癌)と呼ばれています。 研究者たちは、この悪性のガンにより、野生のタスマニアデビルの生息数が、1990年代の14万匹位から2006年の8万匹まで減ったといっています。 主な死因は動物の鼻や口先に広まった腫瘍によって6ヶ月以内に餓死してしまうからです。 2007年オーストラリア政府は独自に、タスマニアデビルを国内の絶滅危惧種「危急−Vulnerable」にランクし、州政府農水省、大学、自然公園、動物園が共同で効果的な治療法の解明のため研究をし、繁殖のための健康なペアをオーストラリア本島へ移動させるというプロジェクトを始めています。 |
2007/10/22 NPOまつり無事に終了いたしました |
週末のNPOまつりでJWCブースに足を運んでくださった皆様ありがとうございました。 天 気予報とはうらはらに晴天にめぐまれ、おかげさまでたくさんの方々にJWCの活動を紹介することができました。 お絵かきコーナーでは子供たちが思い思いに動物などの絵を描き、楽しんでもらえたようです。また他団体とのいいコミュニケーションの場となりました。今後お互いに協力をしながらいろいろ楽しい企画ができるようになるのではないかと思います。 |
2007/10/16 10月20日(土)、21日(日)に行われるNPOまつり2007に出展します! |
ジャパンワイルドライフセンターは第3回NPOまつりに出展いたします。 当日は、70のNPO団体がブースを設け活動の紹介や展示をしています。ステージでは、音楽ライブ、太鼓演奏などあり、ふれあいコーナーでは、ポニーや小動物と遊ぶこともできます。またフリーマーケットや飲食コーナーもあり、300以上のブースが立ち並ぶ楽しいイベントとなります。 JWCのブースではアフリカの民芸品やJWCのグッズを販売し、子供たちが参加できるお絵かきコーナーなどを設けます。二日間の売上げは全て野生動物保護の活動に使わせていただきます。JWCケニア支局よりスタッフも帰国し、参加いたしますので、ブースにお立ち寄りいただければ、ケニアでの面白いお話もいろいろ聞けると思います。 日時:2007年10月20日(土)、21日(日)10:00−16:00 場所:代々木公園 野外ステージ周辺 (荒天中止) JWCはDブロック(環境)f29で出展します アクセス:JR原宿駅・地下鉄千代田線「明治神宮前」駅(C03)下車 徒歩6分、 地下鉄千代田線「代々木公園」駅(C02)下車 徒歩6分、 小田急線「代々木八幡」駅下車 徒歩10分 地図はこちら http://www.npo-support.jp/matsuri/kaijyo2006.JPG 皆様お誘いあわせの上ぜひ遊びにきてください! |
2007/10/12 グレビーシマウマと炭疽菌 1 |
昨年ケニア北部の平原では、干ばつのために炭疽菌(たんそきん)が発生し、細く美しい縞模様で知られているグレビーシマウマに集団感染が確認されました。絶滅が懸念されましたが、KWS(ケニア・ワイルドライフ・サービス)のすばやい対応で明るい兆しが見えてきました。 グレビーシマウマが次々死んでいっているという報告を受け、KWSはチームを形成し、総動員で炭疽菌に対する集団予防接種を行いました。また、現在は数を増やすための5ヵ年プログラムを開始しました。エチオピアも関わるこのプログラムでは、ブリーディングを行うサンクチュアリー建設も含まれています。 1970年には15,000頭生息していた野生のグレビーシマウマは、現在2000頭に満たないとされています。1800頭くらいがケニアの中央、ナイロビより北に230kmに位置するサンブル国立公園付近に生息し、残りはエチオピアに生息しています。 グレビーシマウマの数を増やすべく開始されたKWSの5ヵ年プロジェクトについては、今後もその経過をお伝えしていきたいと思います。 |
2007/10/11 JWCケニアスタッフ活動報告 |
9月24日〜28日の一週間JWCケニヤ支局のスタッフの金子、塩尻、サイモンが、JWCマサイマラ・オフィスに視察に行ってきました。 現在2人のマサイ族がJWCスタッフとして常駐しているマサイマラ・オフィスですが、スタッフとのミーティングや検証から気づいた点の報告が3人から届きましたので少しずつこちらのNewsに更新していきます。 まず、オフィス設備にいくつか修理や改善点が必要とのことでした。 その中でも特にひどかったのが、オフィスの天井でした。以前JWCオフィスの屋根の一部が破損し、今年の雨季に例年になく長雨が続いた為、天上まで腐ってきていたのです。 これをスタッフの皆で丸一日かかって修理しました。 |
2007/10/05 〜環境省 地球環境研究総合推進費一般公開シンポジウムのお知らせ〜 |
『日本にやってきた外国の生き物たち-外来種問題から見た生物多様性の危機-』 *主催 環境省 *日時 平成19年10月28日(日) 13:30−17:00 *会場 こまばエミナース ホール 東京都目黒区大橋2-19-5 ・京王井の頭線「駒場東大前」駅西口から徒歩5分 ・東急田園都市線「池尻大橋」駅北口から徒歩12分 ・渋谷駅南口からタクシーで10分 ・渋谷駅西口バスターミナル[4][17][18]番のりばから10分、「駒場」停留所下車すぐ *参加費 無料 〜主な講演者と講演内容〜 ◎基調講演「なぜ いてはいけないか 〜外来種問題の要因〜」 千石 正一 ((財)自然環境研究センター 研究主幹) ○「東洋のガラパゴス・小笠原を外来種から守れ!」 大河内 勇 ((独)森林総合研究所 研究企画科長) ○「日本のクワガタムシ、外国のクワガタムシ 〜輸入ペット産業の光と陰〜」 五箇 公一 ((独)国立環境研究所 主席研究員) 〜参加申込〜 参加ご希望の方は、10月22日(月)までに住所、氏名、年齢、職業、電話番号、FAX番号、E-mailアドレスを明記の上、下記申込先にハガキ、FAX又はインターネット(http://www.airies.or.jp/suishinhi/ )にてお申し込み下さい。 後日、「申込受付完了ハガキ」をお送り致しますので、シンポジウム当日に受付までお持ち下さい。なお、会場の都合により、定員数を超えるお申込みについては、お断りさせて頂く場合もございますので、予めご了承下さい。 <申込・お問合せ先> 〒105-0011 東京都港区芝公園3-1-13 (社)国際環境研究協会 FAX:03-3432-1975(TEL:03-3432-1844) E-mail:sympo@airies.or.jp ホームページ:http://www.airies.or.jp/suishinhi/ |
2007/10/01 ジステンパー・ワクチン・プロジェクトのアップデート |
ご報告が遅れましたが、先月の9月5日に皆様から頂いた寄付金、JWCのT-シャツやグッズの売上金を合わせ、70,000ksh(ケニアシリング)(約140,000円)を無事に、現地でワクチンプロジェクトを担当している政府の獣医師Dr. George Omondiにお渡しすることができました。 JWCは6月に犬1000頭分のワクチンを現地マサイマラに空輸したのですが、現地から接種するにあたって資金が足りないとの報告を受け寄付金を募ってまいりました。 皆様の温かいご協力により、無事に70,000kshを集める事ができました。現地ではワクチン接種が日々行われております。マサイの犬も助けることができ、また野生動物への病気の広がりを少しでも防ぐ手助けになっている事はJWCにとってとてもうれしい事です。 ご協力いただきました皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。 またJWCでは、様々なプロジェクトの募金を常時募っています。皆様の引き続きのご協力をお願い申し上げます。 |